ムーンライトノベルズ作品感想:2件(NL)『misty forest』『気がつけば彼に抱かれていました』

2020年7月4日土曜日

ムーンライトノベルズ感想

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ムーン感想(NL) 寝とられ寝取り & 神に愛されし当て馬が好き勝手する話

もくじ


  1. misty forest
  2. 気がつけば彼に抱かれていました

久々に基本スタイルのムーン2本立て。両方ともNTR要素があります。

感想 すごいネタバレ全開

ムーンライトノベルズはなろうの女性向け18禁サイト)

総評 <とても面白い>
misty forest
作者:桐生たける 全20話

【あらすじ引用】
大学生の志摩ハルキは、友人宅で男女四人が集まって宅飲みする場に参加した。夜中に目を覚ましたとき、友人と自分の彼女が隠れて身体の関係を持っていることを耳にした。部屋には、友人の恋人である由良アヤカもいて、彼女もその事実を知ってしまった。 後日、ハルキの連絡先を知らないはずのアヤカから電話がかかってきて。

【寝取られた同士がひそやかに】
 読みごたえある男視点小説でした。彼の考えが、ありそうなずるさや若さがあって、でも理性や善性はちゃんと機能しているというあたりがすっごくツボでした。いい男だと思うわ。
 主人公の彼女とヒロインの彼氏は、全員同じ家にいながら寝ちゃう、要するにスリルを求めて堕落したクズなんだけど、片足ぐらいは善性みたいのもあるんだよね。だからこそ謎もあるんだけど、理解出来ない淫行人間みたいなのより好きです。

 主人公は、ヒロインに助けを求められるまま自分の欲を解放する。そしてヒロインにのめり込んでいく。2人の世界に隠れていく感じがmisty forestなんだろうか。いいタイトルだなあ。

 前から思ってたんだけど、浮気に関して自分もすると相手のヘイトがわりと相殺されるなあ(笑)読者視点でリセット現象が起きる。
2人が密に関係を深めながらも、お互いの彼氏彼女と惰性で別れてないのもおもしろい。よくあるのはまだ未練があるからってやつだけど、主人公に関しては完全にヒロインしか見ておらず、惰性と復讐で彼女と付き合い続けているところが何かやるなあって感じ。
要するにスパイスどころか足場にしている訳で、若いのになんというか…手段を選ばない熱と老獪さがエロチックですね。
お互い黙って熱愛しているのってエロスなのかも。本当はどろどろしそうなもんだけど、してないんだよね。


【ヒロインの彼の謎】
 ムーンでよくある口だけ開発する彼氏だったんですよね。しかもずっとセックスレス。自分は適当に女遊び。それ以外は仲良し彼氏だったらしい。正直クズ以外に選択肢ないんだけど、別れを切り出されてメンブレしてしまうとはこれいかに。
マジで一体どういうポジに彼女を置いていたの?妹的な……?
そんなアホな。ちょっと真相しりたいようなしりたくないような…
ものすごいこじらせていたのか。よくある肉体的には無関心で、精神的には愛してるやつ?でも自分の所業わかって別れてくれたし、理性が残ってるんだよなあ。真相は霧の中……。


【言わないという罰の与え方】
 普通こういうW寝取られの場合、真相をばらす展開したくなると思う。でも最後まで自分たちの恋愛はばらさないしばれないのね。あくまで密やか。
こういうダメージの与え方ってあるんだなと勉強になりました。(なんの)言わないことでも、相手に復讐になる。あと未練がないこと。
おもしろかったです。


そういや私NTR萌えセンサーは、あんまり働かなかったなあ。寝取られてるけど、その後の寝取りがメインだからかな。
イメージとして、やっぱ森って隠し事するのにミステリアスで良い。「眠れる森」(ドラマ)とかあったよね。また見たい。

キムタクが出てた


ーーー


総評 <残念だったなトリックだよ>
気がつけば彼に抱かれていました
作者:遠野ましろ 全27話

これ読んで1年以上は経つと思うんだけど整頓のためにメモから書きます。前読んで不愉快度マックスになったという話の同作者の話。絶対合わないと思った作者なんだけど、念のためにというか2作目も読んでみたんです。とりあえずブクマ1000件越えてるヤツをもう1作と思って。結論をいうと、もう読む事はないが、作者の嗜好がわかって納得できたという感じでした。作品も全然読みやすくてあの宇宙人しか出て来ない話より、一般的だった。

わかったことは2点。
1、書きたいのは、家庭版ネタ 前半はトリック 釣り
2、男キャラに甘い
主に2の事がわかって、あんだけ不愉快マックスになった既読作で男キャラが鬼救済されたのが腑に落ちてよかった。

おっぱいはトリック
話の導入で、ヒロインはすごく好きだった彼氏と別れてすぐ友人と寝る訳です。そこでしばらくおっぱいおっぱいみたいな話が続く。そもそも友人の時からおっぱい枕で共寝とかしてる。やがて結婚。

これで10話ぐらいで、後なんだろと思うと元彼氏の話が5話以上。
つーか一番長いのが元カレパート。
元彼氏はヒロインが好きで、やっと付き合ったのにセックスが不一致で、声かけてきた女をセフレにして好き勝手やってそっちとはめちゃくちゃ合う。んでやがてその女は身を引くんだけど、その時彼女の事も好きだったのに気付く。その後政略結婚の女と会うんだけど、その女は小さな頃から自分を見つめてくれた真実の女だった…というストーリー。

既視感ありましたか?そうなんだよね、クソセフレ大吾が真実の愛を見つけたのと一緒ですよね
彼の一連の話に関して、別にクズだなんだいうことはないです。(大吾よりはマシなので)
ただ、作者が男キャラを救済する気しかないすがすがしさに笑いました。だってさー、サブ女キャラは全然おざなりなんだもん。こじらせた元彼氏と、片思いをしていたヒーローをただそばで見ていた女の先輩なんて、恋愛面倒くさいって結婚幻滅エンドになっただけとか草。作者が愛があるのが男キャラだけだから、最終的にヒロインより幸せな元カレが爆誕するんだな。自分のサブ男キャラ救いたいタイプね…。

そもそも元カレは好き勝手に生きて十分幸せやん。家のレールで全て決まっているストレスというテンプレな割に、大学4年間好きな女の子が自分を好きでいるのを見ている愉悦部所属で、性も充実、しまいには好みじゃないけど性癖ぴったりな娼婦(だよね)見つけてアナルとかもして、お前さ…って感じ。
ヒーローの4年間と比べて見なさいよ。その後も3年も思い人と付き合って、身体だけが合わなくてショックだったみたいだけど、セフレとクッソ楽しんでたし、さらに惚れるて。
いらなくなったヒロインはヒーローに渡してるしw
その後真実の婚約相手に出会っておしまいて。
最高に自由なレールでワロタ。
お前のレール、大陸横断鉄道じゃね?

男キャラを大事にするあまり、最終的にメインカプを下げているんだよなあ……。まあゼリーマン大吾よりマシだけどさ。
正直、元カレの救済なんてわりとどうでもいいと思うんだけど…。
いい訳や理由は知りたくても救済は別にいらなくないかい?
娼婦に甘んじてた女の子の救済はどこ?
でもNTR的意味では、わりとよいエロさだった
(私のNTRストライクゾーンに入ってる)
好きな女がいながら、セフレと3時間燃えるって楽しそうだね…やっぱNTRはゲスでノットヒーローが一番。

【本編開始 キャラ崩壊】
メイン話は、結婚後の子育てに無理解な夫の話へ。家庭版みたいなすれ違いが続き(作者が書きたかったことはここだそうです。前半の溺愛ラブラブは釣りだそうな)おっぱいおっぱい溺愛パートは別に好きじゃなかったけど、かといってここも…。

最後はヤンキー兄エンド。

???
まあ書きたかった所だけあってリアリティあるけれど、毎日おっぱいおっぱいしてた溺愛ダーリンから、急なリアル駄目夫になってなんか別作品のキャラみたい。同棲してたのに、ほんの数ヶ月一人暮らししたせいでモブ男になってしまう恐怖

何で急に出て来たアニメキャラみたいなシスコン兄貴で締めたのか謎。そんで口だけ兄貴に何か笑う。いや結構子殺し寸前のメンタルまで行ってたよね?忠告おっそ
あとあと客寄せパンダで書いた前半の溺愛ものの時は普通だったのに、元カレ話のあたりからまたブログ雑談感が出んの草。流したけど。


まあ、大吾の話が何故生まれたのかわかって、読んでよかったです。
ゼリーマンの謎が解けた。
それだけでよかった。


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