ムーンライトノベルズ作品感想 : 1件 (BL) 『ゲームの世界に転生した俺が○○になるまで』

2020年4月22日水曜日

ムーンライトノベルズ感想

t f B! P L


MMORPG世界を ライトノベルの熱で包むBL作品

もくじ


  1. ★ゲームの世界に転生した俺が○○になるまで

最近読んだBLです。すごいネタバレ全開

感想

ムーンライトノベルズはなろうの女性向け18禁サイト)




総評 <とても面白い>

作者:藤原チワ子 全157話~連載中

【あらすじ引用】
前世で死んだのは二十九歳。死因はトラックにはねられてというテンプレだった。そして転生したのは、前世でプレイしていたMMORPG≪ゴールデン・ドーン≫にとてもよく似た異世界。生まれ育った辺境の山を出て、のんびりとファンタジーな世界を旅しようと思っていた俺は、何故か回り始めた運命の歯車とやらに巻き込まれてしまう。――これは、ゲームの世界に転生した俺が○○になるまでの話――。

【ラノベのよさが詰まってました】
 最近読み始めて、連載に追いついてしまった。おもしろかった!展開的には、主人公たちは長い逃亡生活を終え、カプとして結ばれて(主人公受け)、敵国との対決はこれから、現在身内の一つを攻略中って感じの部分です。
この話、主人公がTueeすぎないけど(生産系職人だけどある程度の強さ)、やられすぎもせず(事件はさけられないけど逃亡できる)、チート人外が味方についてくれるけど、いい感じにファンタジーを保っていてくれて、主人公がハッキリ手を汚すけど善人みたいな、バランス感覚が丁寧だなあと思った。
なろうやムーンって、Tueee過剰、ドアマット過剰が多いじゃないですか。どっちも転ばないように運転しているのが、新鮮かもしれない。ライトノベルって感じでよかった~。あと今の所、だれる部分がない。めちゃ読みやすかった。ああ、読み切ってしまったという残念感と、連載を楽しみにする気持ちね。読みたがりのくせに、読むの面倒くさがりも併発しているので、スッキリと正統派読後感に浸れました。


 BLとしては、生産系職人主人公も若王子も抑制の効いた人物で、攻めが少年めいた時から知っているだけに、エロさはなくて、初夜もそうだよなって感じだった。だけど、実は攻めは立場的な責任で体験だけは積んでるって感じなので、次第にエロさは出てきたかもしれない。
NTR心が反応的意味で)←でた
どういう状態でどう体験を詰むのか、王族にお聞きしたい。その相手とか、それだけでBLやNLの主役になりそう…。確実に相手を喜ばせなくていけないとか、なんつうか王族大変すぎる…。他の乙女ゲーの馬鹿王子たちに、この血統システム輸入した方がいい。うん。ノブレスオブリージュ乙
余談ですが…わたしがノブレスオブリージュという単語を知ったのは、グリーンウッドなんだけれど他の人はどの二次元ですか?
 なつかしー


 過剰な所がないと書きましたが、大暴れしている敵転生者プレイヤーは過剰に悪辣です。うん、嘘ついた。
ほとんどあた(ま)おか(しい)じゃねえか…。
まあゲームだと、強盗殺人はさくっとプレイすることもできるから、そういうトッププレイヤーが溢れてるのはわかる。しかし強盗輪姦殺人が常にセットとなると、
あたおか。
エルフを性奴隷にしてレベルアップ機材にするとか、世界中の業をあつめて煮詰めたようなあたおか。FO3の人肉レイダーを見習えよ!ノゾタタ!
やっぱゲームは1日1時間だな…。(半日座りながら


MMOではないゲーマーだけど、NPC殺しても寂しくなるだけで何も楽しくないからしないなあ。ゲームデータを軽くするために皆殺しにする手もあるけどさ。(FO4は、仲間を犠牲にするシナリオの為、全員生かすミニッツメンルートだったよ…)ロードでもなきゃやんないよ。
転生者にとって、NPCは要するに敵性モブ扱いなんだろうけど、常に強姦て。
あたおか。
良き隣人系プレイヤーは数える程しかいないか、全員故人。
もしかして…ディストピア化してない?


 実は、「蛮族の時はヒゲ」というタグで、攻め主人公なのかなと思ったり、ヒゲオッサン受けなのか…と思ってしまって、敬遠していたけど、主人公は美青年だから安心してください…



【MMORPG転生のよさがわかった(ような気がする)】
 ほとんどMMORPGを読まないのは、未体験で惹かれないのと、わかんないだろうなってのがあります。(アニメ化されたのを見てる程度)
よくゲームの世界に入るっていうけど、乙女ゲーならいきなり二次元のペラペラテレビ画面化する、と思っているけど小説から世界が矮小化はしてしまうよね。乙女ゲーマーだったから色んな世界観や作り込みがあるのはわかるけど、どうしてもなろうの乙女ゲー世界だと、選択式の立ち絵会話だけですすむやつやろって感じだし。2Dドットの方が妄想広がるまである。2D乙女ゲーム設定みたことないけど。
 漫画世界の場合、逆に漫画文化の厚さのせいか、コマの行間とか、設定がありそうって思って、ペラペラになった感じはない。意外と小説と相性が良い。

で、MMORPGのゲーム転生だと、現在の3D映像化でいいのかな。ステータスが存在するのも、RPGなら自然。基本的に転生者多い世界って、普通なら私は萎え要素なんだけどMMORPGなら唯一自然だなと思った。
あとゲーム内の転移ポータルに数字が振ってあったり、ステーションを取り合って攻防するというのもよかった。ゲームの設定を自然に取り込んで、生活している感じ良い。やっと、リターンホームした時には感動したなあ。
そんな感じで、ゲームとその世界とがいい感じの融合だった。


以上です。特に気になったとこもなし。面白かった。

まあ多分BL萌え目的で読むと、ハードでそれどころじゃない部分多いかな。
私は、同作者のBL総受けコメディ「誘惑★大作戦」を途中まで読んだけど、こっちはカップリングどころか、主人公が意識する相手すらまだ出てきてないのに、無駄にやられていてまだBL萌えまでたどり着いてない。番外編から先に読んで安心したぐらい。(先が長いので積読中…総受け好きなんだけど)だから萌えをどこに置くのかそれぞれって感じ。
 真逆な話と思いきや、主人公が鈍めというとこは同じかもしれない。

タイトルの〇〇って、王妃になるまでなのかなー。
ゲイになるまでかと思ってたわ。
(一気にラノベじゃなくなる感)


追記: 6月
気になる所なしって書いたけど、更新を追うとなると話は進んでいるのに ものすごく停滞感があってまどろっこしいとわかりました。ちゃんと重みのある更新なんだけど。
正直言って、区切りがついてから一気に読んだ方が良いと思う。
勧めておきながら、遠ざけることを書いてしまった。。。


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