映画　名探偵ピカチュウ　オッサン声のピカチュウがデコチュウでシワチュウ

最近の金ローは、読者リクエスト週間に入ってるから久々に面白いのばかりやっていて、楽しみすぎる。淡々とやっていたフジが負けている！ジブリや新作宣伝用過去作から解き放たれただけでこんな……。映写機おじさーん！！短い間だけだろうけど、嬉しいなあ。先週 「天使にラブソングを…」だったし、幸せだった。コロナの好影響の一つだな、これ。BTFも楽しみ！
※ポケモン知識なしでお送り致します。

オッサン声のピカチュウがデコチュウでシワチュウ萌え

★名探偵ピカチュウ

２０１９　米・日　１０４分
ライアン・レイノルズ　ジャスティス・スミス
キャスリン・ニュートン　渡辺謙　ビル・ナイ
監督　ロブ・レターマン
脚本　ベンジー・サミット　ロブ・レターマン　デレク・コノリー
ヘンリー・ジャックマン

あらすじ

子供のころポケモンが好きだったティム(ジャスティス・スミス)は、ポケモンに関する事件の捜査から戻らないままだった父親のハリーが、事故で亡くなったと同僚のヨシダ警部(渡辺謙)から知らされる。人間とポケモンが共存する街、ライムシティにある父親の部屋を訪れたティムは、人間の言葉を話す名探偵ピカチュウに遭遇。ピカチュウは、ハリーが生きていると確信していた。(yahoo!映画より）


【オッサンチュウ！】
私はゲーム大好きだけど、大学デビューだしポケモンには縁遠く育ってまいりました。たぶんこれからもなさそう。ああいうの子供の頃に触ってるからこそだよね。そもそもニンテンドーのハードが私に縁遠いパーティーゲームなのでね…。唯一持っているハードがDSLLで、ほぼときメモ専用機。そんな私が中身がオッサンのピカチュウを楽しめるのかな？でも評判いいし、ちょっと大人向けっぽいよな…

→結果、とても楽しかった。
こういう顔になるぐらい。
この世界行きたいと思った。いいなーピカチュウを肩に乗せるなんてよーいいなーと羨望する。

西島声は分類的には青年声なんだけど、オッサンということで、ギャップ萌え的なものは見事にしっかりはまった。制作者の手のひら。
これが愛くるしさを振りまいてくるマスコットとの話だったら、あざとすぎてハマらなかっただろうなあ。あともし納得のダンディな声という逆ベタだったら、そこまで自分的にツボらなかったと思う。西島さんのキャストは良い塩梅に上手かった。ラストでは逆に若すぎて浮くというのも何か草でした。

あともう一つ草だったのが、世界のナベケン。ただの客寄せパンダネームだったなあ。役が重要そうに見えて何一つ重要じゃない。ナベケンって、ハリウッドで上手くいってるのかなあ…たいした役じゃなさすぎ。そして自分で吹き替えてるくせに違和感あるのも草。なんでだろうね。


【デコチュウ！】
不仲だった父の死から始まる父の相棒との探偵物語。地味すぎる上にイケメンでもない黒人主役なのは、やっぱりハードボイルド風な画風に合わせたのかな、と思ったんだけど最後で判明する親父の風貌が、渋い黒人親父でも何でもなく、白人だったので、何らかのポリコレな気がしてしまったね。こういうのしらけるな……ポリコレばっかり重視して、違和感がでかい昨今ですね…。事実として、白人男×黒人女のカップルが極稀っていう。ウォーキングデッドでも思ったけど、仕方がない事を推さないで欲しい。養子でもないのかなあれ。

ポケモンが画面に一杯出てくる作品だし、ストーリーライン的にはわりとおおざっぱなベタでコミカルなノリなんだけど、アニメっぽくなる手前で止まってるのは、色使いがハードボイルドを意識したノワール調だからかなと思った。ネオンサインに引っ付くポケモンとか、地下バトル場の雰囲気とか、クライマックスのパレードでさえ、鈍色にコーティングされてどこかアンニュイ。
そこを走り回るデコチュウかわいいなあ。










【シワチュウ！】
ピカチュウの探偵要素が薄くて、途中からめちゃくちゃドタバタアクションになったと思ったら、まさか一人で橋の上でタイトル回収シワチュウかわいい。そのあとかっこいいクライマックスのピカチュウのシャウト！ピカチュウ！
ミュウツーって人間に利用されて復讐するキャラだったよね、確か。（オタク知識）この映画ではかなりのぐう聖だったなあ。

この映画って最初に書いたようにラインは、ベタでおおざっぱなんだけど、細かい所がちょっと上手い。例えば映画の始まり、なんでピカチュウの声がオッサンなの？という疑問も、他の人には可愛い大谷声が聞こえるってやることであっさり納得させる。
ボスのやろうとしてたことも、意識を乗っ取る機械をとってあっさり解決は少し肩すかしだなー…と思わせて、本当のラストは親父バレという妙。ちゃんと中身が何故シワチュウなのかという理由づけ。ミュウツーが何故そんな回りくどい事をしたのかよく考えると『？』なんだけど別にもういいか…ってなる所とか上手い。ちゃんと親子の物語として決着させてくれている。
そして最後大谷声に戻ったピカチュウは元祖可愛いけど、あんまり興味がわかなかった自分にもシワチュウ！（意味不）
つまりこの映画全体のコンセプトが私には大成功だったってことです。エンドロール良い。ポケモン歴なくてもエモい。





あの愛くるしい姿で、オッサンチュウで、シワチュウで、デコチュウなところが可愛すぎたなー。
一生皺寄せてコーヒーでも飲んでて欲しい。
あとピカチュウなどのCGがすっごいなあと感心してしまった。
こういう世界がきそう、ありそうみたいな世界観だった。