映画『12モンキーズ』 世紀末閉塞感溢れるタイムスリップ

2019年12月25日水曜日

映画

t f B! P L

Netflixで久々に見ました。映画。ドラマもあるんだね。
昔、おもしろいと思ったものを再視聴したいお年頃。
そしてクリスマスに投稿していくスタイル。ミザリーだの猿だの…
ありだね。

12モンキーズ


(1995) / 米 / 130分

監督
テリー・ギリアム

出演者
ブルース・ウィリス 
マデリーン・ストウ 
ブラッド・ピット




あらすじ

「未来世紀ブラジル」のT・ギリアムが、クリス・マルケルの短編映画「ラ・ジュテ」(62)を基に作り上げた時空SFの異色作。1996年に発生した謎のウィルスにより、全人類の約99パーセントは死滅した。そして2035年、地下に住んでいた人間たちはその原因を探るため、一人の囚人を過去へと送り出す。糸口はたったひとつ、“12モンキーズ”という謎の言葉のみだった……。(yahoo!映画より)



【耳にこびり付く切ないop スチームパンク 世紀末感】
12モンキーズと言えば、なんか怖くって、でも最後に光景がループして、すごくおもしろかった!&あのOP音楽が強烈 &12猿のマークがカッコ良かったな &ブラピこえーという記憶でした。

久々に見ると、大人になって頭が固くなったせいか、結構繫がりが難しくって引っ掛かってしまい、終わったあと謎を調べてしまいましたよ。おもしろかったけどね。ちなみに私、テリー・ギリアムの代表作「未来世紀ブラジル」未視聴です。あとイメージ元の「ラ・ジュテ」も押さえてません。

「未来世紀ブラジル」は昔薦められたんだけどな…
なんか見ずに終わってしまった有名作ってあるんですよね。。。
だから学生時代になんでも好き嫌いせず読んだり観たりした方がいいというのは、真理。ホント、大人になって2回目を見るのが理想だよねえ。
いつかみたい

あのバンドネオンのテーマ曲はやっぱりとっても強烈だし(youtube)、怖くてオシャレだなあ。(猿イメージなしで聞くと、シックで大人なだけで怖くない)
ブルース・ウィリスは未来(2035年)の地下世界の囚人なんだけど、出てくる機械はスチームパンクでキッチュ。そう、地下の方が少しユーモラス。
あの用途不明な細かいテレビが付いた丸い機械とか可愛い。ジェームズをやたら高い位置に座らせて、その機械から話しかけているんだけど、普通にちょっと下に喋っているサイエンティストがいるんだよね。(笑)普通にしゃべっていいのよ。

サイエンティストの集団も妙にユーモラスで、目覚めたジェームズをベッドの横で待ってて祝うシーンなんか、
ベットカバーがクマちゃん。どうして2035年の地下世界にクマちゃんカバーがあるんだw いやあってもいいけどさ。一人が女科学者でちょっと目立つなあと思っていたら、最後に出てくる人だったっていう。

大都会にキリンとか、ライオンとか走るシーンはなんだかカタルシスがある。冒頭の壊滅した都市にいる熊とかは逆にピカレスク的なロマンがあった。

この話、地上の方が寒々しいんですよね。ウィルスの出所をさぐる1996年にて、地下囚人だったジェームズは音楽聞いて自由を感じて喜んでいるけれど、ばーっと弾けたりはできない。精神的にはどんどん追いつめられていく。最初が精神病院だしね。海に行こうとして結局海に行けないラストもそうだし、閉塞感が街に溢れている。スラムで襲われたり、ホテルで襲われたり、地上が全然安息の地じゃない。この辺りは当時の世紀末のあの感じから来るものなんだろうか。

よく考えるとジェームズは子供時代は普通に現代を過ごしていた訳で…、45歳↑↓ぐらいの設定?
なんか記憶喪失になってるのかな、ってくらい現代の人物っぽくないよね。すごく未来の人みたい。
ハゲスキンヘッドのせいかな?


【キャラ1、マデリン・ストウが美しい】
ドラマ「リベンジ」のお母さん役の人が、綺麗で好きな顔だなあって思っていたんだけど、12モンキーズの女優さんだったとはね。覚えてなかった。こっちだとめちゃくちゃ細くてナイスバディなんですけど。
(リベンジの時はムチムチ子供体系っぽかった…)
 ←シーズン1は楽しくみてた

特に冒頭で超ミニのスカートを穿いて、留置所に来る女医のシーン。やたらミニスカートのアップを追うのは何か意味があったんだろうか?(笑)まさか綺麗だから&聴衆を引きこむサービス?
だって女医はあんなミニスカート穿く意味ないよねえ。見えそうなので確かにハラハラしてしまった。

キャラとしてのキャサリンは、最初は全く信じない女性だったけど、途中からやたら信じるキャラになってブルース・ウィリスのジェームズと合わせ鏡のようなキャラだった。

ちなみに「過去にジェームズと会ったことがある気がする」というのは制作側がわかって言わせた矛盾だそうで、実際には会っていないらしい。そうだよね。キャサリンが初めて会ったのは留置所のジェームズ(1990年)な訳で。最後に見たジェームズも、空港の子供ジェームズ(1996年)となる訳だから、「ジェームズがキャサリンを見た事がある」のは正しくても、キャサリンは別に以前には会っていない。

それとも本を書いた第一次世界大戦フランスのあの写真のハゲ男を、無意識に脳が覚えていて、「会った(見た)気がする…」っていう可能性もあるかなあ。(笑)あの写真のシーンは、ブルース・ウィリスのハゲの印象がすごい強くて、このインパクトの為にブルース・ウィリスを起用したのか?!って思ったよ。(違う)
時をかけるハゲ頭スキンヘッドってすごいインパクト。


キャラ2、ブラピが怖い】
 やっぱ記憶通りブラピが目を左右あべこべに向いたアップのシーン怖かったなあ。岡田あーみんに出てくるキャラがしそうな顔。(笑)
イッちゃってるキャラで、環境テロ集団って怖いな!って思わせてくれたキャラ。実際は、2035年の人類滅亡のウィルスとは関係なく、平和的なテロ活動(?)だった訳だけど。言ってる事はわりとまともじゃん、と思わせて行動はなんか狂信的で怖いキャラを熱演。
あ〜みん
 美男で大人気だったブラピだけど、この頃からそうじゃないキャラをたくさんやり出してたなー。ブラピの役作りって、何か濃いよね。印象に残る役作りが多い。
私が一番好きなのは、セブンの若手刑事かなあ。
改めて見てもガツンとツボが詰まっているセブン



【謎を読み解いてみたよ(たぶん)】
 結構時間軸がボンボン動くんで、混乱してしまいました。初回はどういう理解の仕方をしたんだろうか…。1990年に行って、主人公がブラピとキャサリンに知り合うイベント、第一次世界大戦で撃たれるイベントをこなして写真に写り(この二つは本当にミスなのかわからない。必然?)1996年に行きワクチンを作るための純粋なウィルスを見つけるって流れ。ポイントは別にウィルスを止めるためのトラベルじゃないって事か。ウィルス散布で世界ほぼ滅亡は歴史の確定事項で、ただワクチンを作りたいって事なんだよね。

 ラストで飛行機に「救済保険業」の女科学者がいるのを、「ああ、ウィルス散布を止められたんだな」って思ってしまったり、「いやこの人、ウィルス撒く側の人間で裏切りものだったんだ!?」って思い直したりしたけど、全然そうじゃなかった。(笑)
あれは、ジェームズの役目の保険ってことらしい。だから、ジェームズはあそこで死んでしまって世界にウィルスが撒かれるけど、科学者たちはワクチンを作るための純粋ウィルス株をゲット出来たって事。

 結構細かい所が荒っぽくて、女医が写真で二度も真実に気がついたり(写真に頼り過ぎな件)、タイムスリップのミスじゃなく必然でわざわざ写真と弾を受けに第一次世界大戦に行ったの?(なんで第一次世界大戦なのか)って疑問とか、歴史は変えたらいけないというなら、ジェームズが二人存在しているラストの空港で、大人ジェームズが死んだのなら子供ジェームズも消える事にならないか?とか(そこは大人が消える分には寿命でセーフなのかな)…などなど

ちょっと疑問も残るんだけど、ほろにがいバッドエンドとか閉塞感が懐かしかった。

キャサリンはあの後パンデミックで地下生活に入るのかなあ。なんか生き残る気がしない。
もしかしたら一人でビーチに行く終末なのかもしれないね。
ドラマはどういう話なのか気になってきた。



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