なろう作品感想:2件『愛憎の華(笑)』『偽り悪魔の存在理由』

2022年5月3日火曜日

小説家になろう感想

t f B! P L

 年末にあげるはずだったものを更新。最近iPadでも打てる安いキーボードを買ったので、それを使って作業します。(だからはてなリンクはない)マウスも買ったけど使いこなせない気がする。まあマック製品じゃないので色々iPadに対応してないのもしかたないんだ。


近況としてはゲーム(ペルソナ5(PS4)→ペルソナ3(PSP)→幻想水滸伝ティアクライシス(DS)→またDAO(PS3)してました。ずっと古い携帯機ゲーしていたのは、自分のPS2が壊れていることを知って、ショックを受けたから。PS2には好きなゲームが多くて現実逃避懐古してました。(いつものこと)ジルオールとか2年前ぐらいにはプレイしたのに…まあPSPとDSLLは壊れてなくてよかった。後はガラケーを、スマホに仕方なくチェンジしたぐらいです。家族しかアドレスに入れてない孤高プレイ。

以上ならし書き終わり。



最近のではない作品2作。(昔のメモから)
一本目はエタってるけど、なかなか面白く読んだ記憶。……と思っていたけど、2週目はわりと後半辛く感じたし、この話を閉じるのは難しそうだなとも感じた。なろうを読みすぎた上での直感だが。

現代もの2作品 ブス悪役転生と悪役を演じるJK


もくじ

 愛憎の華(笑)


 感想 ネタバレ全開


総評 < 深淵を覗くとき深淵もまたこちらを覗いているね > 

愛憎の華(笑)

作者:雨鴉  41話~ 連載中(更新停止中)


【あらすじ引用】

前世で散々ディスっていた少女漫画に転生した私。その世界は徹底された主人公至上主義で、ご都合展開ばかりの世界だった。私のポジションは、異母妹である主人公を苛め抜く悪役令嬢な姉だった。しかも、ただの意地悪キャラではない。作者の悪意が詰まった不細工な顔をした悪役令嬢だ。……この話は、悪役令嬢の生き難い世界で、悲惨な家庭環境にも負けず自分研きをしつつ、死亡フラグを回避する、花園梅子の汗と涙と努力の物語である。 


【最初の感想 良

主人公10歳でナイスバディとかは全く想像できずアレだっただけど、他の事は何となく漫画原作だとスムーズに入り込めて納得しちゃうんだなぁなぜか。前もどこかで書いたけど漫画文化の厚さのおかげだと思う。コマとコマの間を読む訓練を知らずに積んできているので。
アンチ太陽系美少女ヒロイン、アンチ美少女転生(当時)みたいな考えのツッコミ、でも世界観に入り込んでヒロイン役の苦しみと消滅に感情移入させるのうまい。これどうやって終わるんだろう?


2週目の感想 これは…(完結しなそう)】

主人公(の中の人)が、結構擦れてるので天罰っぽい転生なのかなーと思った。最初はコミカルな始まりだったしね。なんせ人気少女漫画家を激イタ作家と腐してるし、作者本人がモテないブスとディスってるし、まとめサイトきっかけでネカフェで原作読み切ったらしいが、二次創作の方が原作より面白かったと言い切ってるし、ようするに絵に描いたようなアンチっぽい。タイトルに(笑)がつくのも、転生しても変わらない壮大なディスだし誰か特定のモデルがいそうではある。大正風とレンレンの髪型からはいからさんしか思い浮かばなかったです。(が、話は似てません)この子を懲罰的転生させるのは、原作者ぐらいじゃないか?(笑)
主人公梅子はいかなる時でもディスりをやめない。創作はいかなる批判もされる運命だが、作者の容姿想像批判とか、愛なき嘲笑はブス転生させられますよという寓話かもしれない。(?)
続きが読みたいなと思っているけど、無理かなぁー。作者は父親に思い入れがあるらしいんだけど、読者は多分真逆なのでもしかしてその辺も書きにくくなってる理由?まあそうだとしたら、ヘイト管理失敗。父親に責任大有りって設定なので、ただの初期設定失敗か。

 この話で一番印象的な部分が本物梅子の過去編。あの環境で虐待された様子と周囲をただの登場人物と思い始める心情がもの悲しく心に響いてくるので、父は敵でしかないんですよね。兄も。哀れな子ってこういうことだよな
ドシリアスな本物梅子の過去が、多分作者も筆が乗ったんだろうし一番読ませる部分なので、現在梅子に戻ってやけに地の文のテンションが高く、青柳と馴れ合う梅子に違和感と苛立ちを感じてしまうのです。ある意味主人公があそこで奪われてしまった。実際には奪っているのに、奪われている。
深淵を覗くときのやつじゃん
どこか必死で父上げをしている作者が、愛憎の華の作者と重なってしまう二重構造は、本作が原作と重なったりずれたりしていく構造ゆえなのか。ミイラとりがって感じでちょっと面白い。愛憎の華(笑)は、クソ漫画転生にジタバタするアンチ少女を見守る話だったのに、実はいつのまにかのれない読者がスーッと原作キャラ側について、ジタバタしているキャラを覗いているホラーになっていた……
(こわい)

結局、作者の贔屓は、読者と反作用しがちってことでしょうか。
創作の深淵って怖い。
レンレンって少尉思い浮かぶよね





総評 偽りなく満足

作者:石田梅 全47話完結


【あらすじ引用】

その愛らしい容姿と満ち溢れる優しさから、学園の天使と称される姉の美月。派手な外見に傍若無人な態度から、学園の悪魔と称される妹のアキラ。まったく正反対の姉妹だと思われている2人だが、実はその関係は偽り。アキラとは、美月を守るためだけに引き取られ、白河家に尽くすことに人生をささげてきた他家の少女であった。天然純粋培養の天使に群がる愚か者共を人知れず蹴散らしてきたアキラだが、乙女の花盛りを迎えた美月の婿探しが始まったことで、少しずつアキラの世界が変わっていくこととなる。



【悪役転生ではない悪役プレイもの】
(読了して数年 当時のメモより)
名作でした。一気に読み切ってしまった。私は、こういう自分を抑えきっている主人公に弱いんです。主人公は悪役を演じる事を存在理由にしている女子高生。彼女の対となる美月も、欲する男には愛されないという事実もあるし、邪悪ではない。無神経さのあるポワポワ姫って感じで、そんなにヘイトはなかった。
こういう話で、主人公の本命が取られる、または恋愛感情覚醒がクライマックスに来る(自我の目覚め)パターンもあるけど、この話はいい感じの全方位ゆる逆ハー。
主人公のアイデンティティ崩壊とヒーローのアプローチがクライマックス。(このクライマックス大好き)なので、俺たちの恋愛はこれからだエンドには納得。妄想が捗ってイイね!いやー、精神破壊なのに爽快感あるので気持ちいい。主に鷹の人の反応の面白さのおかげかも。


【難しいゆる逆ハーが成立しておるぞ】
逆ハーのハンドリングってのは難しくって、全員が恋心剥き出しだと可哀想だし、読者が冷静になってしまうが、ヒーロー格の鷹の人と風紀以外は恋愛に転ばなくてもありで、主人公に好意的で嬉しいレベル。この『主人公に好意的』って地味に嬉しいラインだよね。
普通に辰巳さんでもいいけど、懐かしきスーパー攻め様風の鷹さんの会話が面白すぎて、ニクイ。普通はこの人とくっつきそう感で他の人が不憫になりそうなものだが、絶妙にイイ感じだ〜。
30歳男性にごろごろして甘えるJK主人公に、逆ハーは微妙かなといつもなら思いそうだが、主人公唯一の味方+主人公が『辰巳も候補なのかな? 』と考えが及んでいるところが、とってもイイなとおもった。鷹さんの本気に気がついているところといい、聡い設定で自分への感情にだけ野々村しないところがグッドでした。(野々村する耳に手を当てて聞こえてないポーズする。俗にいう難聴主人公)
この主人公すこ


かなり面白くて、何で本にならんのだろーと思っちゃう作品。
まあ作者都合とか、現代恋愛だからとか色々あるんだろう。なろうって、異世界が強いからなあ。まあ恋愛これからだし、ネット小説ならではのタイプなのかな。でも昔のコバルトには、こういう恋愛未満のあったような。
番外編、キャラ全員欲しかったなー。逆ハー(?)男子全員。
読み終わってしまって残念。そう思える作品は貴重。

以上です。悪魔は読み返してないんだけど、感想読み返してこんなんだったなーって蘇りました。こういう作品はずっとWEBにいて頂きたいものです。(祈)

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